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マビノギブログ

くまさんサーバーの女帝こと時流さんが持ち前のドSな性格と執念をもってかき乱す物語。とりあえず、お前にレインボー。
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2012/05/25
00:35
侍女長の日記 -2

 血は、血で償わせろ。
恐ろしいことを仰るお嬢様だ。
それもまた、私のせいなのかもしれないが。

 事の起こりは4日前のことだ。
それは、ほんの些細な、本当に些細な、侍女たちの不満から始まったこと。
『トキール様は戦争ばかり』
『おかげで貴族の皆様も戦時体制、女を侍らせたら粛清されるからって見向きもしない』
『お洒落をしたくてもいい生地はすべて軍需物資で取られた』
『なのにあの女狐ユリアと側近たちはいい服を着ている』
元々衣食住の権利が保障され、貴族の目に留まれば妾や夫人になれる
チャンスだってあるというところから、浮名を立たせたい者も多い。
勿論、純粋な気持ちでお嬢様に仕える者も少なくはないのだが、そんな娘たちが
あまりに多すぎて、正直、自信をもって絶対忠誠を持った組織とは言えない。

 しかし、それがお嬢様の耳に入るのに、そう時間は掛からなかった。
『ミサ、最近どうも私を批判するメイドが多いように見えるが』
一人称があたしから私に変わったとき。
それは、顔にこそ出さないが怒りが腹の底で煮えたぎっている証拠だ。
『…いいえ、少なくとも我が配下のメイドたちは』
それ以上、言葉は続かない。
いつの間に抜刀したか分からない剣が、私の首筋を掠めていた。
ひりひりする。血が漏れ出す。
『偽証は反逆。殺されたいのか?』
『…』
目が、既に怒りがただならぬことを物語っている。
『…』
『偽証・隠蔽は極刑に処す。例えミュンヒハウゼン家ゆかりの血筋でもだ』
『…』
部下を、護らなければならない。
それは、私にしか出来ない。
目をそらさず、でも何も言わない。
そんな事をしていると。

 メイドが一人、斬り伏せられた。
『っっっっ!ひゅー…』
喉笛を、一瞬にして掻き切られていた。
『どうだ。お前が黙っている1分ごとにメイドが一人死ぬというルールにした』
『!』
悪魔だ。悪魔の所業だ。
『おっと、目をそらしても反逆とみなして一人死ぬ』
『んぐはぁぁっ!』
心臓を背中から一突き。ありえない量の血を吐いて、また一人絶命する。
『ランツェ!ホーホラント!』
殺された部下の苗字を半ば絶叫の如く呼ぶが、きっとその声が通じないところに、
彼女らは旅立たされたに違いない。笑いながら足蹴にする悪魔。
『そんな苗字だったか。興味がないから覚えてもいなかった』
そして次の標的に刃を向けたとき。私はたまらず叫んでいた。
『申し上げますッ!一部のメイドたちがお嬢様を愚弄しておりましたッ!』
『その者たちの名は?』
『ッ!』
『残念、ハズレだ』
『んぎゃぁぁぁっ!』
3人目のメイドが、頚動脈を掻き切られて悶え苦しみのた打ち回る。
私を憎悪の目で睨みながら。
その頭蓋を強烈なストンプで踏み付け叩き潰し、絶命に追いやると。
『4人目はルナを斬るか。お前のお気に入りだろう?』
『逆らうものからは奪い尽くす。殺し尽くし、抵抗が無意味と思い知らせる』
そうだ。
片目を失って以来、この人は、そんな人なんだ。
『…申し上げます。ユリア様付きのメイド、シュトゥーテ、ハーゲル、フェアビュレッヘンでございます…』

 かくして彼女らはその日のうちに捕らえられ、兵舎に送られた。
『どうせ殺すつもりなら、先の戦いの功労者達の慰み者にした後に殺せばいい』
しかし、彼女らが兵舎から帰ってくることはなく、激しい輪姦の中で舌を噛み切り絶命するもの、
膣に高濃度のアルコールを流し込まれ急性アル中になり絶命するもの、最後の一人は
強烈な輪姦で廃人同然となり、最期は兵士に試し斬りされ絶命したそうな。
誰が誰かは分からない。あまりに壮絶な陵辱だったので。

 それ以来、トキール公とユリア様に陰口を叩くものはなく、仮にいたとしても私は知らない。
親衛隊が、そんな奴らを片っ端から粛清する。もう、屋敷で血に染まってないところはない。
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